沈没船エモンズという存在を知り、恩納村に興味を抱くようになりました。テレビのニュースを見ていると、沖縄恩納村の側の海底に、戦時中の戦艦が原型に近い形で沈んでいることを報道していました。それまでは沖縄には興味を持ってはいなかったのですが、エモンズの存在を知ってからは、潜ってみたいという気持ちが芽生えていきました。
沈没船やエモンズをキーワードに調べていくと、ワールドダイビングが対応していることが分かりました。コースの説明を眺めていくと、1人でも参加が可能だとの記載がありました。恩納村でのダイビングに興味を持ち始めたものの、周りに一緒に潜ってくれる人がいなかったため、当初は少し悩みました。
そういった考えも、ワールドダイビングのコース説明や利用者の体験談を見ているうちに変わりました。1人でも十分楽しめることが分かったのです。不安な部分はあったのですが、思い切って応募することにしてみました。夏場のまとまった休暇のタイミングにコースを申し込んでいきます。コースへの申込みを行う際に、機材を新たに購入するべきかを少し悩みました。ダイビングのライセンスを取ってから、一度も機器を購入したことはありません。
エモンズへのダイビングのように、深海に潜る際には、自分で使いやすい機材があった方が良いと考えたのです。そういった悩みは、カウンセリングを受けていくうちに解消されていきました。ワールドダイビング側で適切な機材を貸し出してくれることが分かったからです。休暇中にワールドダイビングを訪ねていくと、経験豊かなダイバーが明るく出迎えてくれました。エモンズへのファンダイビングについての説明を受けていくうちに、本格的な撮影機材の貸し出しを受けられることが分かりました。
ワールドダイビングを訪ねる前は、なるべく綺麗な写真を残しておきたいと考えていました。再度、恩納村に来るかは分からなかったためです。悩んだ結果、水中ストロボとライトをレンタルすることにしました。少し重量はあったのですが、インストラクターの方のサポートもあり、海底にまで運んでいくことが出来ました。
潜り始めると、綺麗な海底に驚いていきました。沈没船を中心に、南国の綺麗な魚が幻想的な雰囲気を醸し出していたのです。この光景を見られただけでも、来て良かったと感じました。沈没船の綺麗な情景を眺めた後、幾つかの写真を撮った上で浮上していきました。沖縄の深海ということもあり、自分に潜れるかという不安はあったのですが、実際に潜ってみると、然程の問題はありませんでした。沈没船の光景も圧巻で、本当に来て良かったと感じたものです。